伝えたいこと

木造は地震に弱い?

2018年2月3日

 

こんにちは。

今回は「木造の耐震性」について。

 

 

地震大国とまで言われる日本では、木造住宅が8割を占めています。

地震があったら火災が起こる可能性も高くなるのに、なぜ木造が重宝されているのでしょうか?

 

その理由を、ひとつずつ見ていきましょう。

 

 

揺れそうだけど、実は?

 


 

木造は耐震性がなさそうなイメージをお持ちの方は、意外と多いようです。

「揺れるイメージがある」というお声も聞きます。

 

でも実は、そんなこともないのです。

 

地震の振動エネルギーは建物の重力に比例するため、重い建物の方が揺れが大きくなります。

木は鉄やコンクリートと比べると軽いので、同じ大きさの建物では木造が一番揺れが少なくなるのです。

 

 

 

日本各地にある何百年も前に建てられた神社仏閣も、しっかりと残っています。

法隆寺の五重塔をはじめ日本各地にある五重塔、なんと地震の揺れだけで倒壊した記録はひとつもないと言われています。

その理由は未だに100%解明されてはいないのですが、その構造は日本初の超高層建築「霞が関ビル」に応用され、

その後も世界中の超高層建築に取り入れられています。

すごいぞ、木造!

 

木はしなやかで強い

 


 

 

同じ重さで比較してみると、木は鉄やコンクリートよりも強度があります。

例えば、杉の木の引っ張り強度は鉄の約4倍、コンクリートの約200倍。

圧縮に対する強度は鉄の約2倍、コンクリートの約9倍あります。

 

ここでお伝えしたいことは、木材は少々の曲げの力が加わっても耐久性があり、

同じ状態に復元する力があるということ。

地震などの大きな力を受けたときも、ある程度変形しながら力を逃すという性能があるのです。

 

 

 

木は燃えるのに大丈夫なのか?

 


 

 

大きな地震の際、火災が起こる可能性は高いです。

木は燃えるからもろい、崩れてしまう、と思う方も多いと思います。

そう、木は燃えるのですが、急にぶわっと燃えたりしません。

ある程度の厚さがあれば表面が焦げるだけで、芯まではなかなか燃えないのです。

 

バーベキューの火起こしを担当した経験がある方なら、

なんとなくイメージがつくかもしれませんが、結構時間がかかりますよね。

 

木材の炭化するスピードは、1分間に0.8mm程度、15分間火にさらされたとして9~12mm。

12cmの柱の場合10cm程度は炭化しないで残るので、柱や梁が崩れ落ちるという状況にはなりにくいのです。

ここでポイントとなることは、柱・梁・壁下地材などに太い木材や厚い木材を使うこと、

木の特性を活かした設計と施工を行うことが大切ということです。

 

 

本当の不安要素とは?

 


 

もし火災が発生してしまったら、一番気をつけなければならないのは煙です。

体勢を低くして煙を吸わないようにして、安全な場所へ避難します。

 

「煙を吸って亡くなった」と聞いたことがあると思いますが、

あっと思った瞬間に黒煙につかまってしまい、出口に向かう途中で意識を失ってしまうのです。

黒煙とは有毒ガスのことで、床や壁などの内装材や、断熱材、家具やカーテンから発生します。

この黒煙、発生する素材と発生しない素材があることをご存知でしょうか?

 

 

 

家をつくる素材を少し気にしてみる

 


 

新建材と呼ばれるビニールクロスや合板フローリングなどの石油から作られた内装材は

有害な化学物質を含んでいるため、燃えたときに黒煙を発生させます。

 

黒煙が発生しない素材の代表的なものは、まずは木。

そして珪藻土や漆喰などがあげられます。

「素材に化学物質が混じっていないもの」「石油が原料でないもの」であれば黒煙は発生しないのです。

 

例えば珪藻土の塗装材は、シリカという石や土と同じ成分からできているので不燃性、

空気を多く含むので、熱も反対側の壁に伝えにくいです。

有害成分を含まない純粋な珪藻土なら、火も煙も出ないのです。(詳細はこちらへ→「素材・仕様」

 

 

ちなみにですが、ホームセンターやネットで販売されている「手軽に塗れる」感のある商品は

塗りやすいように混ぜものが入っています。この場合は燃えますし煙も出ます。

 

家の中には壁や床だけではなく、カーテンや寝具、家具家電とさまざまな製品で組み合わさっていて

万が一のときに、有毒ガスが出ない物ばかりで揃えることは難しいです。

「これはどんな原材料でできているのかな?」

そう思って商品を選ぶことが、いざというときにすごく役にたつかもしれません。

 

家づくりでは、ご自分で資材を調べることはなかなか難しいので、

担当者にどんどん聞いてみてください。

それが安心、納得の家づくりへの一歩となります。

 

 

 

過去の記事はこちらからチェック