2018.2.17
こんにちは。
沖縄はいよいよ春が来たのかな?と思う陽気ですね。
春のにおいがしてワクワクします。
今回は「長持ちする家づくり」について。
ここでお伝えする「長持ち」とは、「住み手が心地よく満足して暮らせる」年数のこととします。
ほとんどの方が一生に一回の家づくり。少しでも、長く心地よく過ごしたいと思うはずです。
どんなことに注意すれば、家は長持ちするのでしょうか?
他国と比較して見ていきましょう。
まず、日本の住宅の寿命は平均で30年と言われています。
住宅ローンの標準的な返済期間の35年にも届かないという、驚きの事実です。
デンマークは80年、アメリカは66年。ヨーロッパも平均90年。
ヨーロッパやデンマークの家は、レンガや石を積み上げてつくります。
アメリカは日本と同じで8割が木造住宅。森林が多いからですね。
それにしても、外国の住宅はなぜこんなにも長持ちなのでしょうか?
そして、日本の住宅ってなぜそんなに持たないのでしょうか?
地震が少ないことも一因ですが、ヨーロッパや北欧、アメリカの価値観では
古いものが美しく、手をかけた住宅ほど価値があるという考え方が主流。
そこに、今の日本の住宅との違いがありそうですね。
こちらは築60年のスウェーデンの住宅です。
よく見てみると天井に照明はたったひとつ。カーテンもありません。
これは自然光を利用した暮らしのデザインです。
電気代を気にしてではなく、日照時間の短い北欧ならではの「自然光をたのしむ」工夫。
日が沈めばスタンドライトと月のあかり、窓際のスポットライトがあれば
家主にとってこの部屋の明るさは十分なのでしょう。
他にも壁の色やドアの取っ手に好みを加えたり、各部屋の照明やインテリアを工夫し
て長く愛着を持って暮らしているのだそうです。
そう教えてくれるのは、サスティナブル(持続可能)な暮らし方を分かりやすく伝える活動をしている
スウェーデン出身のペオさんと奥さまの聡子さん。
明るくユニークなお二人から、
家づくりについて、環境について、持続可能な社会について
いつも楽しく教えてもらっています。
家の設計をする際には、まずはテーマ(コンセプト)を決めます。
「家族がいつもLDKに集まって過ごしたい」とか「カフェのようなダイニングキッチンにしたい」とかです。
森の中にいるような~というテーマもありました^^
建てるのは一時ですが、暮らしは一生。
お気に入りが詰まった空間は、そこにいるだけて幸せな気持ちになります。
居心地がいいからですね。
古くなっても、その気持ちは色褪せません。
やっぱり長持ちする家に必要不可欠なのは「想い」だと私たちは思っています。
どんな暮らしをしたいかな?と、ご夫婦ご家族で話し合ってみてください。
言いたいことがうまく伝わらないときは、本屋さんに行くのがオススメです。
那覇ならジュンク堂がオススメ、最近はメルカリもよく利用します。
はじめて家を取得する世帯の全国平均は、
年齢:37才 世帯年収:599万円 建設費:2680万円 土地代:1290万円
頭金:400万円 借入額:3300万円 月々返済額:約10万円
というデータがあります。
首都圏と近畿圏も含まれているので、地方と若干の違いはありますが、
一年の返済額は年収の2割がベストと言われています。
土地を購入した時点で、建物のグレードはある程度決まります。
土地と建物、どちらにお金をかけたいでしょうか?
その割合から土地を絞り込むことも、「こんな暮らしがしたい」を叶えるために必要な手段です。
通勤通学、日頃の生活に影響のない範囲はどの辺りか?
少し範囲を広げてみたら、思いがけず良い場所が見つかるかもしれません。
今回は「長持ちする家づくり」という題目についてお話しました。
大切なことは「暮らしをたのしむ工夫」
ご家族同士で「こんな暮らしをしよう」という目標を共有してすることが長持ちする家づくり第一ステップです。
もっと空間を自由に使おう、自分らしくたのしもう!という考えが、
外国の方では当たり前なのですね。これが住宅寿命に差が出ている要因の一つだと思います。
「こんな家にしたいけど、実現できる?」など、いつでもご相談くださいね。
一緒に家づくりを楽しみましょう。