2023.2.27
こんにちは。
まだまだ肌寒い日が続きますね。
先々週の金曜日、タイムス住宅新聞さんに南城市の木造2階建のおうち「海と空と山と」が掲載されました!
パチパチパチパチー!
上の写真はドローンでの空撮です。
DIYが趣味のご主人に木材を運んでいただいて。
新聞の表紙になりました。
お施主さまが初めてご相談に来てくださったとき、「この土地に負担のかからない暮らしがしたい」とお話してくださったことがとても印象に残っています。
ご夫婦の想いを聞かせていただいて、わたしたちの考えをお伝えして、繰り返し繰り返し、何度も意見を交換して積み上げてきたものが、たくさんの方々に「いいね」「素敵ですね」と言っていただけて。
計画中には予想もしてなかったコロナやウッドショックもあったりして、完成までの道のりは平坦ではなかったんですが、お施主さまをはじめ職人さんや材木屋さん関わってくださったすべての方の協力のもと、こうして形になったことに感無量です。
もっと端的に、つまり要約すると、本当にありがたくてしあわせで撮影楽しかったです。
「負荷をかけない暮らし」を実現するために何が必要なのか。
建物の気密・断熱・遮熱はもちろんのこと、夏場のエアコン稼働率を減らすことや自然エネルギーを活用して生活するために必要なものを検討しました。
当初、薪ストーブで給湯もできるように検討していたのですが、沖縄県は他県のように薪となる木材が少ないのですね。
燃料となる薪を毎日の入浴に必要なほど確保することは現実的ではないと判断して、太陽の熱を利用して湯を作る太陽熱温水器を屋根に設置することにしました。
燦燦とふり注ぐ沖縄の太陽!この熱を利用するっきゃない!
表紙に写る屋根の上に太陽熱温水器が乗っているのがご確認いただけると思います。
冬場でも温められた湯の温度は50℃ほどになるそう、お風呂で使うには十分ですよね。
予備でガス給湯器も設置していて、それが上の写真で切り替えられるようになっています。(一度も使っていないそうです)
薪ストーブは長野県イエルカさんから遥々やってきてくれたどんぐりです。(どんぐりはストーブのモデル名で、他にも桃や小梅がいます)
薪となる木材は無償で入手されているそう。端材を捨てるにも処理費が発生するのでお互い嬉しいですね。
木材を燃やしたときに発生する二酸化炭素は、元々木材が成長する過程で吸収したものしか出ませんのでプラスマイナスはゼロ。循環型で負荷をかけない暮らしに適しています。
他にも、外気に左右されない室内環境とするために考え工夫したことなど諸々ありますが、長くなってしまうのでまた別の機会に。
エネルギー費が高騰している今、ぼちぼちのイニシャルコストで低ランニングコストで生活できる設備の導入が必要だと感じています。
太陽熱温水器、マンションにも設置できたらいいのに…。
お施主さまによると、太陽熱で温められたお湯は柔らかく感じるそうです。
以前勤めていた大阪の工務店(ゆいまーるclub)にペレットストーブがありまして、ストーブで温めたお湯で淹れたコーヒーはまろやかで美味しかったなぁと思いだしました。きっと水は生きているんですね。
▽タイムス住宅新聞さんはこちらからご覧いただけます。
お時間がございましたら、ぜひご覧くださいね。
長くなってしまいましたが、今日はこの辺で。
いつもお読みくださってありがとうございます。
sato