日々のこと
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1年点検と壁内結露のこと。

こんにちは。

今日はどしゃぶりですね。

土曜日に、昨年お引き渡しをした木造新築の1年点検にお伺いしてきました。

 

 

吹抜けのFIX窓から木漏れ日が入って、なんとも居心地の良い雰囲気。

(手前のゴムは、バレーボールをがんばる娘さんがネットの高さを確認したくて付けたそう♪)

 

吹抜けを見上げると空が見えてとっても良いのですが

施工前しか写真がなく、、

 


分かりづらくてごめんなさい。。

吹抜け部分に横長のFIX窓を2箇所入れています。

(FIXとは開かない窓でハメゴロシと言ったりします)

 

暑くないようにLow-eガラスにしていて、

これはお施主さまへのプレゼントで入れさせていただきました。

 

お久しぶりにお会いしたお施主さまから、

「住み心地良いですよ」

「夏、暑くないし、冬も暖かいよ、不思議」

「木造にして良かった」と!!

 

一番うれしいお言葉!!

 

真夏でも2階のエアコン1台のみで十分とのこと。

「こんなことなら、1階のエアコンこんなに大きいのにしなくて良かったなぁ」と。

冷たい空気は下に、暖かい空気は上に流れるので

ちょうどよく循環しているのですね。

 

窓を閉め切った部屋に真夏に帰ってきても う゛っとするほど暑くないし、

すぐに冷えるとおっしゃっていただけました。

窓を付ける位置も、風が流れるように計画して設置しています。

 

 

2階は三姉妹のお部屋。元々はロフトを造作する予定だったのですが、

可変性がある方が良いね、ということで変更しました。

 

ちなみに壁は漆喰、床は無垢材のフローリングです。

娘さんたちも心地よく生活してくれているとのことで、ホッとしました。

 

 

私たちは沖縄県で木造住宅をつくらせていただくにあたり、

構造材と壁内の施工について、すごく考えました。

防蟻処理も、断熱も、構造材もすべて、

本土と同じではぜったにダメだと思ったからです。

 

 

木造は壁内結露という現象があり、

沖縄では夏型結露(逆転結露)を起こす可能性があります。

 

画像お借りしました_(._.)_

 

一般的な壁内結露は、外が寒くて室内が暖かい場合に起きます。

沖縄の場合は逆で、室内をエアコンで冷やしすぎることで発生します。

 

画像のように、壁の中で結露が起きて断熱材と構造材がカビてしまい、

腐食箇所からシロアリの被害が拡大します。

カビが空気中を浮遊してアレルギーの原因となることも心配ですよね。

 

 

お施主さまには夏場のエアコンの設定温度27℃を推奨していて、

沖縄市でさせていただいたアパートリノベーションでは、

28℃でも寒い日があるとおっしゃるお施主さまもいらっしゃいました。

 

わが家も、夏でも27~28℃で十分です。

アパートやマンションであっても、躯体から空気層をつくってあげると

熱された躯体の影響を受けにくくなるため、室温が安定します。

 

木造の壁内結露は水蒸気の移動をスムーズにすることで防ぐことができます。

3年前に書いたブログに壁内結露をイラストでご説明している記事があります。

お時間のあるときに、お読みいただけると嬉しいです。

壁の中のこと~後編~

(内部結露と壁内結露は同じです(^^;))

 

 

木造を検討されている方にご覧いただけたらと思い、

来年の1月に、構造内覧会をしたいなと考えています。

構造材や家づくりのこと、コストのこと。

どんなことでもお気兼ねなくご相談くださいね。

 

それでは今日はこの辺で。

今日もお読みくださってありがとうございます。